がん看護学では、がん患者と家族が抱える身体的・精神的・社会的そしてスピリチュアルな問題をアセスメントし、問題を解決・軽減するための援助を行います。そして困難を乗り越え、今を生きることに新たな意味を見いだせるよう支援します。がんに関する専門知識を基盤に、がん予防から治療にともなう看護、並行する緩和ケア、そして終末期ケアまで、高度な看護を教育・研究しています。また、がん看護専門看護師の育成をしています。

教授
辻川 真弓
准教授
坂口(荒木)美和
学部担当科目
成人看護学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ, 成人看護学実習Ⅰ・Ⅱ, 統合実習Ⅰ・Ⅱ, 看護研究(卒論), 教養教育科目 他
居室
新医学棟

研究・教育内容

がん患者および終末期患者のQOLに関する研究

 実存的側面を含むMcGill Quality of Life Questionnaire日本語版を作成し、緩和ケア場面でも利用可能な、がん患者のQOL評価に関する研究を行っています。

統合医療の視点からがん患者のQOLを高める研究

 統合医療の視点から、がん治療と並行して、アロマテラピーや温灸などの補完代替療法を行う研究を行っています。

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)に関する研究

 がん看護専門看護師が、がん患者と伴走するACP研究をはじめ、一般の人々を対象に健康状態が良い時期からACPを始める取り組みについて研究しています。

人生の終焉を生きる人と家族のスピリチュアルニーズの理解とケアに関する研究

 人生の終焉を生きる人と家族のスピリチュアルニーズを、そのときの看護師の関わり方も含めて理解を深め、ケアを研究しています。

死別体験の理解と看護師が行う遺族ケアに関する研究

 学際的に行われている遺族ケアの研究を家族看護の視点で研究しています。


  • 大学院授業の様子
     がん看護学分野の修了生は、論文コースおよびCNSコース合わせて52名であり、そのうち34名ががん看護専門看護師として活躍しています(2017年4月現在)。大学院修了後も「三重がん看護専門看護師会」を月例で開催し、研鑽を積んでいます。

  • 三重県内7病院を結んだ多職種緩和ケアテレビカンファレンス
     文部科学省がんプロフェッショナル基盤養成プランのもとで、北は四日市、南は尾鷲に至る病院をインターネットで結び、事例検討(1回/月)を行うことにより、専門的緩和ケアを行う個人の力、および所属施設のチームの力を育んでいます。

研究業績

  • (1)The effect of complementary therapy for hospital nurses with high stress, Kazuko Onishi, Mayumi Tsujikawa, Kayo Inoue, Kazue Yoshida, Shina Goto, Asia-Pacific Journal of Oncology Nursing, 3(3), 272-280, 2016.
  • (2)終末期がん患者・家族が思いを伝え合うことによるQOLへの影響:小林さゆり, 辻川真弓, 杉野早也佳,坂口美和, 死の臨床, 39(1), 180-184, 2016
  • (3)がん患者のアドバンスケアプランニングがもたらす効果に関する研究:辻川真弓, 坂口美和, 竹内佐智恵, 吉田和枝, 犬丸杏里, 他, 平成28年度文部科学省科学研究費補助金研究成果報告書, 2016
  • (4)がん患者の倦怠感に対するアロママッサージの有効性:市場恵子, 辻川真弓, 坂口美和, 吉田和枝,日本統合医療学会誌, 8(2), 29-37, 2015
  • (5)Advance Care Planning(ACP)に関する文献レビュー:竹内佐智恵, 犬丸杏里,坂口美和, 後藤姉奈, 吉田和枝, 出原弥和, 辻川真弓, 三重看護学誌17巻, 71-77, 2015
  • (6)パクリタキセルによる「末梢神経障害」に対する温灸の効果に関する検討:堀口美穂, 辻川真弓, 梅岡京子, 坂口美和, 大西和子, 三重看護学誌14巻, 67-79, 2012
  • (7)パクリタキセルによる「末梢神経障害」への温灸適応に関する研究―6名の事例分析から―: 梅岡京子, 辻川真弓, 大西和子, 三重看護学誌14巻, 55-66, 2012
  • (8)がん看護専門看護師によるがん看護に携わる看護師への支援内容―看護師への面接調査から―: 関谷陽子,大西和子, 辻川真弓, 三重看護学誌14巻, 41-53, 2012
  • (9)失声患者を受け持った看護学生の学びの様相:後藤姉奈, 吉田和枝, 辻川真弓, 犬丸杏里, 坂口美和, 小幡光子, 三重看護学誌14巻, 19-28, 2012
  • (10)Reliability and validity of Japanese version of the McGill Quality of Life Questionnaire assessed by application in palliative care wards, Tsujikawa M, Yokoyama K, Urakawa K, Onishi K..: Palliat Med. 23(7), 659-64. 2009 .
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