

慢性疾患をもつ子どもの増加や人権意識の高まりの中、健康問題や障がいをもつ子どもの一生を視野に入れたトータルケアの必要性が叫ばれています。それは児童憲章に謳われている「児童は、人として尊ばれる」「児童は、社会の一員として重んぜられる」「児童は、よい環境の中で育てられる」ことを理念として、身体的ケア、心理的ケア、社会的ケア、発達的ケア、そしてスピリチュアルケアをトータルにケアすることです。
このトータルケア実践のための出発点として子どもへのインフォームド・アセントがあり、子ども本来のもつ生きる力、がんばる力を引き出す関わりとしてプレパレーション(心の準備)があります。今起こっていることやこれから起こることを知って、自分はどうすればいいのかを知って、より良く対処できたとき、子どもは自分に自信を持つことができます。子ども本来のもつ生きる力、がんばる力を引き出す関わりについて教育研究することで、子どもと家族の一生を視野に入れたQOLの向上を目指したいと考えています。


【木製プレパレーションツール】
子どもたちが検査や処置を受ける前に、これらの模型を使って理解を深めるときに用います。

- (1)早産児をもつ母親の不安とソーシャル・サポートとの関連-妊娠期・児の入院期・育児期-.大北眞弓,杉本陽子.三重看護学誌.2011.3,9-21.
- (2)外来通院している学童期・思春期の小児がん経験者におけるQOLとソーシャルサポートの関係について.橋本ゆかり,杉本陽子.三重看護学誌.2011.3,31-39.
- (3)医療処置・手術を受ける子どもへのプレパレーション・モデルの開発と教材開発.蝦名美智子,楢木野裕美,岡田洋子,佐藤洋子,杉本陽子,松森直美他.平成17・18・19・20年度文部科学省科学研究費補助金研究成果報告書.2010.3.
- (4)CT・MRI検査のプレパレーションの効果の分析.楢木野裕美,松森直美,野中淳子,蝦名美智子,杉本陽子他.平成20年度看護系学会等社会保険連合研究助成報告書.2009.9,1-30.
- (5)長期入院がん患児におけるClostridium difficile消化管保有と院内伝播に関する検討.村端真由美, 加藤はる, 矢野久子, 小椋正道, 柴山順子他.感染症学雑誌.2008.09,82(5),419-426.
- (6)訪問入浴における褥瘡患者のMRSA伝播予防策の検討.小椋正道, 矢野久子, 村端真由美, 岡田忍, 和田順子他.環境感染.2007.06,22(2),91-97.
- (7)CLINICAL RESEARCH 小児糖尿病サマーキャンプの現状と安全管理に関する調査,羽賀達也, 藤澤隆夫, 坪内肯二, 森康一, 村端真由美他.プラクティス2007.07,24(4), 457-462.
- (8)小児病棟で見過ごされやすい腸管感染症Clostridium difficile関連下痢症/腸炎とその予防ケアの検討.村端真由美, 加藤はる.感染防止.2007.05,17(3),46-54.
- (9)子どもが採血・点滴を受けるときに親が付き添うことについての実際と親の考え.杉本陽子,蝦名美智子他.三重看護学誌.2005.3,101-107.
- (10)慢性疾患患児と健康児の「死の概念」.杉本陽子,宮﨑つた子.日本小児保健研究.2004.5,63(3),286-294
- (11)小児慢性病棟実習における学習内容に関する検討 実習記録の分析から.臼井徳子,村端真由美, 橋爪永子, 上本野唱子.三重県立看護大学紀要.2003.12,7,65-69.
Copyright (C) 2011 Faculty of Medicine Mie University. All Rights Reserved.