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学科長あいさつ

看護学科長 畑下博世

 三重大学医学部看護学科は、戦後間もなくに看護婦養成を始めた三重県立医学専門学校附属医院甲種看護婦養成所が母体で、医療短期大学部を経て、平成10年に1期生を受け入れ、質の高い看護職の育成に向けて歩んできました。看護師、助産師、保健師の業務は拡大の一途でありますが、今一度、看護のジェネラリストとしての確かな知識・技術を備え、高く飛躍するための基盤をもった看護職者の人材の育成が重要であると考えています。
 これからの社会の変化に対応できる質の高い看護職者となるためには、学士力と言われる専門分野に関する基本的知識の体系的理解、汎用性の高い技能の修得、責任感に基づいた高い倫理観と自己管理力により生涯学ぶ姿勢、これまでの学習成果を統合して創造的に思考する力が必要です。これらの能力を備えた看護職者こそが、複雑かつ多様な保健医療現場の課題に対応できる人材ではないでしょうか。まずは看護師教育の充実が重要であり、その積み上げとしての助産師・保健師教育の質の向上、これらが連動してはじめて質の高い看護教育と言えます。本学科では、助産師・保健師教育に選抜制を採用し、地域から求められる専門職教育となるよう助産師・保健師教育の内容の充実を図ろうとしておりますが、質の高い看護師教育が「看護職の質の向上」の根幹をなすことに違いはありません。
 本学科教育体制の強みは、医学部附属病院において実習ができるということです。看護学実習は看護教育の中で大きなウェイトを占め、そこにおいての出会いや学びがとても重要となります。その大事な実習を医学部附属病院において行うことができるのは大きなメリットであり、質の高い看護師教育を実践していくためには、附属病院との教育体制のさらなる充実とともに、職種を超えた医学部一丸となった指導体制の強化を図るように努めています。
 異文化を学ぶために国際交流にも力を入れていることも、強みのひとつと言えます。三重大学は、2014年5月時点で35カ国、92大学・機関と交流協定を結んでいます。看護学科でも早期海外体験実習により海外へ出かけたり、海外からの学生を短期に受け入れたりして、お互いの国を知り、看護学生としての学びを深めてもらっています。この体験による学びは、必ずや今後の看護職としての活動に活きていくものと信じており、国際交流は今後もさらに強化していきたい一つです。
 そして最後に、高度看護専門教育としての大学院教育についてです。修士課程は、学士課程での教育体制を土台とし、看護実践に基づく研究の基礎的能力と専門分野におけるより高度な実践能力を養い、社会のニーズに沿った保健・医療・福祉の向上に寄与できる高度な専門性を備えた人材を育成することを目的に、平成14年に設置されました。10年が経過し、これまで様々な人材を地域に輩出し、大きな役割を果たしてきました。今後、今まで以上に地域のニーズに沿った大学でありたいと願っています。
 当看護学科は、時代を読みながら看護のイニシアティブが取れる看護職者の誕生をこれまで以上にサポートします。そのためには、すべての人々や看護職者にとってより魅力ある教育・研究体制に高めていきたいと考えています。

看護学科長 畑下博世