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学科長あいさつ

学科長写真

 三重大学における看護教育の歴史は、1948(昭和23)年三重県立医学専門学校附属医院甲種看護婦養成所を始まりとして、発展的改組を重ね、1997(平成9)年10月に三重大学医学部看護学科が設置されて、現在に至っております。65年を超える三重大学における看護教育の歴史の中で多くの人材を輩出し、三重県のみならず、全国や海外で活躍しておられることを誇りに思い、これを途切れることなく未来へつないでいくことが今ここにいる我々の役割であると考えます。

 医学部看護学科の使命は、看護職者をめざす明確な志をもつ人たちを受入れ、送り出すことです。1998(平成10)年4月に第1期生を受け入れてからこれまでに6回のカリキュラム改正を重ね、2012(平成24)年度からまた新たなカリキュラムを導入しました。共通教育科目について「体育」の実習科目を必修とし、「看護学ゼミナール」を「看護学基礎ゼミナール」「看護学専門ゼミナール」として段階的学習を明確にし、看護学に関する必修科目を増やし、少子化における母子保健・母子医療を取り巻く喫緊の課題に取り組むべく助産師教育科目を充実しました。そして、もっとも大きな改正は保健師教育を選択制とし、卒業要件の必修科目は看護師教育を中心においたことです。しかし、多くの過疎地域を有する三重県の地域特性をふまえた地域包括ケアを担う保健師育成のための教育は重要であり、実習時間を増やすなどで充実しました。

 大学院教育においても、2012(平成24)年度から教員構成に合わせて改編し、10専門分野として開講しました。高度看護実践指導者(専門看護師)コースも、「がん看護学」は継続して、「老年看護学」は新規で認定を受けることができました。また、医学部附属病院と協力して、大学院で学びながら教育力を身につけ、修了後も指導者としての研鑽を続けていく看護教育者人材育成プロジェクトを発足させることにしておりますので、大学院教育をますます充実させていきたいと考えております。

 現在日本における看護系大学は200校を超え、平成元年にわずか11大学であったことを考えますと、20年あまりに約18倍という驚異的な増加を遂げています。それぞれの大学がその地域に根ざした看護職者を育成する時代になっていますので、このことを視野に入れた学生募集のあり方についても検討を重ねていく必要があると考えます。また、学部教育、大学院教育を実のあるものにしていくためには、教員組織の安定が不可欠であり、構成員ひとりひとりが持っている力を発揮することが、組織全体の総合力につながると考えます。教員自身が三重の地に根付いて教育研究活動を継続していくことで、地域に根付く学生の受入れが可能となるのであり、それが学部教育・大学院教育の充実につながって、地域に根付いた卒業生を送り出すことへと循環していくと考えます。そのためには、学生間、教職員間、学生と教職員間のコミュニケーションの大事さをあらためて確認しあい、率直に意見交換することで活性化していけるような環境を作っていきたいと思っております。
 関係する皆さまのこれまで以上のご支援、ご指導をいただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。