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研究科長あいさつ

 三重大学医学部は、当初、第二次世界大戦の戦時中であった1944(昭和19)年4月に三重県立医学専門学校として開校されました。戦後、医学教育審議会の審議を経て、1947(昭和22)年6月に三重県立医科大学が設置され、翌1948(昭和23)年4月には看護学科の前身である三重県立医科大学附属医院甲種看護婦養成所が開校されました。また、1950(昭和25)年3月に水産学部とともに三重県立大学が設置され、1952(昭和27)年2月には三重県立大学医学部が設置されました。大学院は1959(昭和34)年3月に三重県立大学大学院として設置され、その後1972(昭和47)年5月に国立移管が行われ、ここで初めて現在の三重大学医学部となりました。それに伴い、1973(昭和48)年10月には三重大学医学部附属病院が、また1974(昭和49)年4月には三重大学医学部附属看護学校が、さらに1975(昭和50)年4月には三重大学大学院医学研究科博士課程が設置されました。
 1997(平成9)年10月には三重大学医学部看護学科が設置され、その後は医学科と2学科制になりました。2001(平成13)年4月に医科学専攻修士課程が、2002(平成14)年4月に看護学専攻修士課程が設置されましたが、その後2003(平成15)年4月には大学院医学系研究科博士課程が改組されて生命医科学専攻博士課程となり、2016(平成28)年4月には看護学専攻修士課程が改組されて博士前期課程と後期課程が設置されました。

 三重大学医学部の基本理念は、「確固たる使命感と倫理観をもつ医療人を育成し、豊かな想像力と研究能力を養い、人類の健康と福祉の向上につとめ、地域および国際社会に貢献する。」です。三重県唯一の医学系研究科・医学部として、職業人としての道徳性や学士力に加えて素晴らしい能力と実行力を備えた医師、看護師、研究者を養成するとともに指導力を発揮できる医療人の育成に努めています。医学科では、PBLチュートリアルなどのアクティブラーニングを積極的に導入し、6年間にわたって医学研究に取り組む新医学専攻コースや学生全員が研究計画書や発表を英語で実施する研究室研修を実施しています。さらに、第6学年の約半数が参加する海外臨床実習、第1-3学年を対象にした早期海外体験実習、専門英語教育、体系的国際保健医療授業など特色のある国際化教育を実施しています。また、地域医療のために、三重県地域医療支援センター、三重県地域医療対策協議会、関連教育病院の協力を得て、6年間を通して地域で学べる体制を整備しています。そして今年、日本医学教育評価機構(JACME)による医学教育分野別評価を受審致しました。看護学科でもアクティブラーニングを取り入れ、小人数による看護学ゼミナールや海外体験研修を行い、学生の主体性を尊重した教育を実施しています。また、4年次の統合実習では学修の集大成として、地域生活者の視点を備えた看護職を育成しています。

 国際的に高く評価される研究実績を発信することも重要課題の一つです。医学系研究科には、大学院博士課程「生命医科学専攻」、修士課程「医科学専攻」、大学院博士後期課程「看護学専攻」、前期課程「看護学専攻」を設置しています。独自の教育プログラムを設け、地域や国際社会の健康と福祉に貢献できる次世代の高度専門医療人や医学研究者の涵養を目指しています。また、医学部附属病院との連携を密に保ち、地域の方々に安全で質の高い先進的な医療を提供することも大切であると考えています。

 私達は、優れた医療人を育成し、学術成果を世界に向けて発信する医学系研究科・医学部として三重県の医療および国際社会に貢献できるよう邁進していきたいと考えています。


令和2年4月
医学系研究科長・医学部長  湏藤 啓広